こんにちは、次世代サラリーマンです!
今回は少し難しい会計についてお話しします。
会計と聞くと多くの方は、日々の売上や経費をまとめてといった経理の事務的処理をして決算書を作成して税務署に提出して終わりというイメージがあるかもしれません。
あとで詳しく説明しますが、これは「財務会計」といいます。
その反面、「管理会計」とはあまり聞きなれないと思います。
財務会計と管理会計の違いを知って経営力アップを図りましょう!
管理会計と財務会計の違い
管理会計とは
関係機関等の外部への提出する必要がないので作成義務はありません。
また、作成するにあたってルールもありません。
財務会計とは
税務署への提出があります。
また会社であれば株主総会への提出があり、借入をする場合は銀行などの金融機関への提出も必要になってきます。
なので、事業をしている方は作成義務があります。一律のルールに基づいて作成しなければいけません。
提出義務があるのでもちろんのこと作成期限もあります。
管理会計は営業利益を上げるためにある!?
財務会計は作成義務があり外部への提出があるので必要性はわかるけど、管理会計の作成義務もないし外部への提出もないから必要ではないんじゃないかと思います。
でも、管理会計をすることで営業利益をアップさせるための戦略が考えられるため、とても重要なのです。まさに管理会計で得た情報に基づいて経営意思決定を行うため、会計処理の内容は事業の実態に即した形で行わなければいけません。
管理会計からわかる数字と考え方で営業利益をアップ
管理会計をすると、会社の「限界利益」や「損益分岐点」がわかります。
ここでは、管理会計でよく使われる「限界利益」「損益分岐点」という考え方について説明していきます。
限界利益と営業利益
限界利益とは、売上から変動費を引いた金額を指します。
変動費とは仕入れ、アルバイトの給料、外注費など、売上が増えるにつれて増加する経費のことをいいます。
限界利益=売上―変動費
営業利益とは、売上高から変動費を引いた限界利益から、さらに固定費を引いた金額を指します。
固定費とは家賃や光熱費のように売上高の増減に関わらず一定である経費のことをいいます。
営業利益=限界利益(売上―変動費)-固定費
管理会計上で売上が多くても営業利益がないと損する?
売上がいくら多くても利益が出ていないと意味がありません。
むしろ損をしています。
なぜかということを説明していきます。
例えば、
利益が200万円残るという前提で、以下の2パターンを比べます。
ケース①
売上が1,000万円あるとします。
売上原価や一般管理費といった経費が800万円だとします。
そうなると
利益として手元に残るお金は200万円ということになりますね。
(売上)1,000万円ー(経費)800万円=(利益)200万円
ケース②
売上が500万円あるとします。
売上原価や一般管理費といった経費が300万円だとします。
そうなると利益として手元に残るお金は200万円ということになりますね。
(売上)500万円ー(経費)300万円=(利益)200万円
この2つのケースを比べた時に
同じ利益だから、何も変わらないんじゃないかと思いますが、そうではありません。
同じ200万円の利益ですが、ケース②のほうが得をしています。
なぜかというと、
ケース①の場合は売上が1,000万円超えているので消費税の申告もしなくてはいけません。
ケース②の場合は
500万円なので消費税の申告義務はありません。
消費税なのでざっと200万円の10%としても20万円は少なくとも消費税として納税しないといけません。
同じ200万円の利益でも手元に残るお金が変わってくるのです。
管理会計をうまく使い営業利益を上げることが重要
売上を上げることを考えるのはもちろんですが、それ以上に変動費や固定費をかけず利益を出すことが重要なのです。
どんなに売上を上げても経費も同じようにかかっていては、利益もでないうえに売上を上げるためにかかる労力だったり時間も余計に費やすことになるので非常に経営上効率が悪いのです。
どんなに売上が高くても経費が大きければ残る利益は少なくなり、売上はそこそこでも利益が残せればそっちのほうがいいのです。
経営者は管理会計で数字を把握して次の一手を考えよう!
事業で得た売上をはじめとする会計上の数字を理解することは経営者としてはぜひ備えておきたいスキルです。
数字を知らないまま経営者の勘で事業を行っていくのは経営上、非常に危険であり、利益のだすための改善策や経営戦略を立てていくこともできません。
会社として個人事業主(フリーランス)として継続して事業を営んでいくためには利益をだすことを一番に考えることが大事です。
数字から今の市場動向を読み取ったり、抑えるべき費用だったりが見えてきます。
例えば
今月、広告費に経費をかけたとしたらその翌月以降からの売上はそれに見合った増加をしているかといった費用対効果を把握する材料となるのが「管理会計」なのです。
赤字がでたらその原因を突き止めて改善策を検討してそれを実行してまた検証してといったPDCAサイクルを回していくことで事業を継続していく上では必要不可欠ですので、ぜひ管理会計を学んで自分のものにしましょう。
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